【完結】呪われ令嬢、王妃になる
「ジェラルド、あなたのその命。もう一年を切ってるのよ?」
「そうか、一年か。思ったより長いな」
ジェラルドは余裕の笑みを浮かべながら、ゆっくりと戦闘態勢に入る。
魔女はその剣におびえることもなく、その場から動く気配もない。
「呪いを解く方法を教えろ」
「まあ、レディに向かって教えろだなんて、不躾ね。もっとお願いはきちんとするものよ、へ・い・か?」
「黙れ」
「呪いの真相を知ったとき、あなたは泣き喚くかしら? それとも……ふふ……」
魔女が笑った刹那、シェリーとジェラルドの後ろから何かが魔女のほうに飛んでいく。
シェリーとジェラルドが後ろを振り返ると、そこにはセドリックがおり、その手には弓が構えられていた。
「ご無事ですか?!」
「ああ、大事ない。それより魔女を捕縛しろっ!」
「かしこまりましたっ!」
セドリックは逃げる魔女を追いかけると、シェリーはその場にへたり込む。
「シェリー?!」
魔女との突然の邂逅にシェリーは体中が震えて、そしてそんな彼女をジェラルドは優しく抱きしめた。
セドリック他兵士たちの包囲網を潜り抜けた魔女は、また二人の前から姿を消した──
「そうか、一年か。思ったより長いな」
ジェラルドは余裕の笑みを浮かべながら、ゆっくりと戦闘態勢に入る。
魔女はその剣におびえることもなく、その場から動く気配もない。
「呪いを解く方法を教えろ」
「まあ、レディに向かって教えろだなんて、不躾ね。もっとお願いはきちんとするものよ、へ・い・か?」
「黙れ」
「呪いの真相を知ったとき、あなたは泣き喚くかしら? それとも……ふふ……」
魔女が笑った刹那、シェリーとジェラルドの後ろから何かが魔女のほうに飛んでいく。
シェリーとジェラルドが後ろを振り返ると、そこにはセドリックがおり、その手には弓が構えられていた。
「ご無事ですか?!」
「ああ、大事ない。それより魔女を捕縛しろっ!」
「かしこまりましたっ!」
セドリックは逃げる魔女を追いかけると、シェリーはその場にへたり込む。
「シェリー?!」
魔女との突然の邂逅にシェリーは体中が震えて、そしてそんな彼女をジェラルドは優しく抱きしめた。
セドリック他兵士たちの包囲網を潜り抜けた魔女は、また二人の前から姿を消した──