君は、6人目のメンバー。
第1章 出会い
教室の前の方で、キャハハッと明るい声が上がる。
そんな声をBGMに、私は数学の問題集を広げている。
私の名前は野原 ひな。
中学までの友達からは、ヒナとかヒナちゃんとかって呼ばれてたけど、ここにはそんなふうに呼んでくれる友達はいない。
ここでの私は、地味で真面目な「野原さん」だ。
今から2ヶ月ほど前。
高校受験の大事な大事な時期に、
階段から落ちてまぁまぁの怪我をした私は、
志望していた学校の入試を受けられず、
なんとか入れたのがこの高校。
地元でも有名な、いわゆるセレブ系学校。
……ほんと、場違い。
ウチはそんなにお金無くて、
公立に行くつもりだったのに、
こんなお金かかる学校に入っちゃって、
お父さんとお母さんに悪くて。
だから、せめてお小遣いくらい自分で稼ごうと、
放課後はコンビニでバイトしてる。
けど、周りの子たちは。
ブランド物のバッグは当たり前だし、
スタバで飲み物テイクアウトして登校してくるし、
スマホはみんなiPhoneの最新モデルらしいし…
なんていうか、住む世界が違う。
そんなクラスメイト達の会話についていける訳もなく、気がつけば、このぼっち状態。
幸い、イジワルな子とかはいなくて、
いじめられて嫌な思いをしているとかはない。
まぁ、他の子たちはみんなキラキラと高校生活を楽しんでて、
私に興味ある子なんていないって感じかな。
正直、さみしい。
けど、どうしようもない。
高校生活なんて、たったの3年間。
とにかく勉強して、
大学こそは希望のところに入るのが、今の目標。
っていったって、特に希望もないんだけど…。
あーあ。
そんな声をBGMに、私は数学の問題集を広げている。
私の名前は野原 ひな。
中学までの友達からは、ヒナとかヒナちゃんとかって呼ばれてたけど、ここにはそんなふうに呼んでくれる友達はいない。
ここでの私は、地味で真面目な「野原さん」だ。
今から2ヶ月ほど前。
高校受験の大事な大事な時期に、
階段から落ちてまぁまぁの怪我をした私は、
志望していた学校の入試を受けられず、
なんとか入れたのがこの高校。
地元でも有名な、いわゆるセレブ系学校。
……ほんと、場違い。
ウチはそんなにお金無くて、
公立に行くつもりだったのに、
こんなお金かかる学校に入っちゃって、
お父さんとお母さんに悪くて。
だから、せめてお小遣いくらい自分で稼ごうと、
放課後はコンビニでバイトしてる。
けど、周りの子たちは。
ブランド物のバッグは当たり前だし、
スタバで飲み物テイクアウトして登校してくるし、
スマホはみんなiPhoneの最新モデルらしいし…
なんていうか、住む世界が違う。
そんなクラスメイト達の会話についていける訳もなく、気がつけば、このぼっち状態。
幸い、イジワルな子とかはいなくて、
いじめられて嫌な思いをしているとかはない。
まぁ、他の子たちはみんなキラキラと高校生活を楽しんでて、
私に興味ある子なんていないって感じかな。
正直、さみしい。
けど、どうしようもない。
高校生活なんて、たったの3年間。
とにかく勉強して、
大学こそは希望のところに入るのが、今の目標。
っていったって、特に希望もないんだけど…。
あーあ。