聖なる夜に明かすのは

咲也side

「咲也はほんと、分かりやすいなー」

そう言って呆れたように笑うのは、友達の望月冬馬。

「何がだよ」

「原さん好きなんでしょー?」

「なっ…」

今は昼休み。冬馬は俺の机にもたれかかって喋っている。隣の原さんは委員会に行っていていないから、本人に聞こえる心配はなくて良かったけど。

「ほら、耳赤くなってるよ、咲也くん?」

「おまえっ…まじうぜぇ」

「は、俺は応援してあげてんの、頑張れよ」

「おお…、いや応援も嬉しいけどさぁ」

「なに、アドバイス欲しい?」

「ああ、日々彼女とのイチャイチャを見せつけられてんだから、頼むよ」

「いいよ、協力してやるよ」

「さんきゅ」
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