余白

言っても仕方のないこと

私はこの世界のことを知っている。
「空白」だ。
創造神が創った偽りのこの世
壊れかけた人間が過ごす意味深な世界。

…もちろん、この世界が偽りだと認識しているのにも訳はある。
私は元死神で死人の魂を回収しながら生きていた。
でも今は人間としてこの世界にいる。
ややこしい話になるからその話はしないがとにかくそうなのだ。

「空白」があれば大抵の者は何かで埋めようとする。しかし、それを埋めても何にもならないと気づけばそこに余白をつくってしまうのだ。

設定をたくさんつけられてはいないし、設定をたくさん変えられた訳ではない。
何回も何回も何回も何回も話を考えられていくついでに都合のいいように私は変わったのだ。

余白とは何のためのものだろうか。
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