私たちのカンケイは【短編】
「いくつ」
『13歳』
「まじか、9歳くらいかと思ってた」
『……』
『居場所がないならここに居たいだけ居ていいぞ。逃げるのも自由だ」
『…なんで優しいの?』
「んー、気まぐれ。
あと、お前の瞳の色、すげぇ綺麗で気に入った」
怖い人だと、そう思っていたのに
こんなに、人に優しくされたのは初めてで、
あったかくて、嬉しかった。
『お兄さん、名前なんて言うの?』
「ダビ」
『ダビ…』
「そー」
『ダビ、私いい子にする。なんでもする』