私たちのカンケイは【短編】
『ダビのそういう相手、私がする』
「…は?」
『シたいとき、私に言って。他の人のとこなんかに行かないで』
失恋して、他で遊ばれるより、1人で部屋に居なくて済むなら全然いいと思った。
「…その意味、分かってんのか?」
『ダビが隣に居ないと、眠れないから、お願い』
「……」
『私の全部ダビにあげる、私がそうしたいの。
ねぇ、ダビ、誰でもいいなら私にして。お願い』
そう言うと、ダビは少し沈黙し、
そしてゆっくり私に近づいて、
優しく口づけをし、ネクタイを緩めた。
「ヨナ…。 髪 、解いて 」
私の髪に指を滑らせながら、どこか苦しそうな表情をするダビを、
ギュッと抱きしめ、体を預けた。