私たちのカンケイは【短編】
SIDE:ダビ
ヨナに声をかけたのは、気まぐれだった。
放った発砲音の後に、かすかに小さな悲鳴が聞こえて、聞こえる方に行くと、小さい体を震えるように縮こませ、蹲っていた。
俺と目を合わせ、泣かずに威嚇してくるそいつを珍しく面白いと思ったのと同時に、
真っ直ぐ見つめる瞳が、エメラルドに光り綺麗だと思った。
職務上、身元も分からないガキを攫うのはあまり良くないことは分かっていたが、
なぜか、放っておけないと思った。