私たちのカンケイは【短編】
ヨナは物事にさして興味がなく、唯一あるとするなら俺のことだ。
俺が、要らないと言えばヨナは簡単に在ることをやめてしまう。
求めれば、全て受け入れる
ヨナにとって、俺が特別だということは明白。
だけど、それは好きと言う感情ではなく、拾ってくれた恩からだ。
あの日、拾ったのが俺じゃなければ、
もっと幸せな道があったかもしれない、
殺し屋とか、命の危険と隣り合わせな仕事に就かずにすんだのにって、
自分の好奇心でヨナを拾ってしまった罪悪感が自分自身を苦しめる。