私たちのカンケイは【短編】
私はダビに出会うまで、生きることに意味なんて持てず、物事に対して興味もなかった。
ダビに拾われたのは13歳の頃
何日も食事を取らずに、寒い街を彷徨っていた時だった。
細い路地道で、バンバンと発砲音が2回響き、ゴミ箱に隠れるように縮こまった。
徐々に足音が近づいてきて、私を見下ろして、
「汚ねぇ格好だな」
怖いお兄さん、そう思った。
「お前、捨てられたんだろ」
冷たい目で、嘲笑うかのように見てきて汚れた頬を触ろうとしたダビの腕を、
防衛本能で、思いっきり噛んでしまった。
「痛ってぇ…威勢だけはいいな」