無口な担当医は、彼女だけを離さない。


付き合って最初から一緒の家に住んじゃったから、良くなかったのかな。


でもまさか付き合うなんてことになるなんて思わなかったししょうがないよね。



「分かった…じゃあ明日荷物まとめてこっちおいで。栞麗がうちに来るくらいなんともないし」

「ほんっとありがとう。ちょっとお世話になります…」

「はいはい。じゃあまたあし…」

「あ!待って日和、待って」

「ん?」



危ない…自分の話だけして電話切るところだった。



「私、倒れちゃったけど…学祭楽しかった?」

「はぁ⁈いやあんたのこと探し回ってたに決まってんでしょ⁈そしたら柊さんから栞麗が倒れたって言われるしもう…こっちは学祭どころじゃなかったんだから!」

「だ…よねぇ…」

< 205 / 308 >

この作品をシェア

pagetop