無口な担当医は、彼女だけを離さない。
写真を撮ってくれたのは日和の彼氏、疾風くん。
元々は私のバイトの後輩だったけど一昨年のクリスマスにくっついてそれからずっと続いている2人。
1年生だった疾風くんも春から3年生。
私は就職が決まった4年の冬くらいにでバイトは辞めちゃったけど今は日和の彼氏として仲良くしてもらっている。
そんな私はというと春から都内の科学館でプラネタリウム職員として働くことに。
一般企業への就職も考えたけど、やっぱり大人になっても自分の好きな星や宇宙に触れていたいと思いこの仕事を選んだ。
でも中々定員の幅が少なくて就職はかなり大変だった…。
結果的には決まって一安心だけど周りがどんどん内定をもらってくるから冷や冷やしながら過ごしていたのも事実。
内定をもらえたのは1つだけだったから決まった時には世那くんと大喜びした。その日がもうすごく前のように感じる。
「てことで、全員卒業おめでとう!」
「おめでとー!」
その後は同じ学科のみんなと飲み会。
謝恩会という形を取る選択肢もあったらしいけれどうちの学科は人数が少なかったため飲み会で済まそうということになった。
そんな私達の学科では4年間誰1人留年することなくストレート卒業ができたそう。
よく留年が出る学科で有名だったのでかなりの奇跡らしい。(教授より)
確かに真面目な人達が多かったと思うし私には合っていたなとつくづく思う。