無口な担当医は、彼女だけを離さない。
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「おわ…った…」
それからまた2週間後。私達のテストが終わった。
もう3年目になるけど、このテスト後の解放感はいつ感じても最高。
きっと今回も単位は取れているはず。自分なりには結構できたと思う。
「あーやっと終わった!もう今日は帰ってすぐ寝よ…」
「私も…」
テストが終わって気持ちは解放されたけど、毎度のことながら体調は悪化した。
体が異常にだるいので恐らく熱があるのと、喘息の症状が出ている。
きっとこのまま病院に行ったら今度こそ本当に柊さんに怒られてしまうので明日の通院日までにどうにかして良くしないと。
日和もテスト後で疲れ切っていたので今日は2人とも家に直行。
私は家に着いた途端ベットに倒れこんだ。