「Of My Disteny」ー手、繋ごうー
destiny6.手、繋ごう
遠足が終われば中間テストで、勉強熱心な白くんはいつもより机に向かってる時間が長かった。

おかげで同じ部屋で暮らしてるのに全然顔を合わせることがなかった。

男の子と2人で生活なんて想像がつかな過ぎてどうなっちゃうんだろうって思ってた。

こんなものなのかな。

案外普通なんだね。

すごく静かで、まるで1人みたい。

1人でいるのと変わらないよね。





寂しい。








「………うわー…」

見たことない数字が並んでいた。

白くんが勉強をがんばる隣の部屋で何も手につかなかったから。

何も考えられなくて、てゆーか1人だと考えちゃって!

それはそれはいろいろ考えちゃって!

終わってみたら最低な数字ばかり並んでた。

勉強も必須なこの学園でこれは…

でも、もう関係ないかも。
私がどれだけ勉強をがんばっても、金の夫婦の卵(ゴールデンカップル)にはなれないんだから。

廊下にはみんなの成績が貼り出されてる。

…自分のを確認するのは勇気がいるけど、白くんはどうだったのかな。

白くんはいつもと変わらない成績残せたかな。
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