新米サンタさんの初仕事
数日後、「どうだ?順調か?」と先輩が私のところに来た。

「会わせたい人がいる」という先輩に連れられて、私は会議室みたいなところに連れてこられた。

そこにいたのはなんと、

うちのトップで最高責任者、国家最高権力者でもある魔術師で通称、kingと呼ばれる、カンパニーの会長だった。

先輩が言っていたあの方とは会長のことだったのかと理解した。

「君がリカさんだね?彼から話は全部聞いたよ。もちろん、最高責任者として、最高魔力を使わせてもらう。奥さんの薬に魔法を混ぜて、クリスマスに合わせて回復させるよ。そのために、他の準備は頼むよ」と会長が言ってくれた。

「はい!ありがとうございます!頑張ります」というのが私にできる最高の返事だった。

そして、いつかこのことを映像化して篤人くんに渡したいと考えて、実は、映像に残して置いた。

それから、あっという間に、11月になった。

篤人くんのお母さんは無事回復し、退院出来ることになった。

退院の日、篤人くんとお父さんは二人で迎えに行っていた。

大喜びして、抱きついてる篤人くんを可愛いなぁと見守った。

私はお父さんにメールをしておいた。

色々と準備をしていることを。

それから、3人で楽しそうに過ごしている姿を私は嬉しく思いながら見守った。

私は飛行機の手配やら、ホテル、その他、旅行に必要なものを準備していた。

あっという間に、日は過ぎていく。優しくも暖かい、先輩方の力も借りて、なんとかクリスマスまでには準備が終わった。
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