(仮)愛する者
「大丈夫?」
声をかけながら腕の中を見ると、戸惑った少女と目が合った。
時間が止まるとはこう言う時のことを指すんだなと思った。
10歳くらいだろうか、思ったより幼くて意外に思いながらも、不思議な色の瞳から目が離せない。
春の若葉の緑に、星屑を巻いたような金緑色の瞳。
「、、、綺麗だ」
また、無意識につぶやいてしまった。
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