あの花が咲く頃、君に会いにいく。
最初はそんな紫音が心配で、できることならずっとついていてあげたかったけど多忙な天使様にそんなことしている時間はなく、たまにしか姿を見せてあげられなかった。
それでも紫音は、現世で協力してくれている霊感少年と力を合わせて一つ一つ未練を解消していき、思い出を取り戻していった。
紫音は僕が思っていたよりもずっと強くなっていた。
「全ての未練解消、お疲れさま」
再びこの場所に戻ってきた紫音が驚いたように振り返ってきた。
「あ、私、またここに戻ってきたんだ…。そっか、時間内に全部終わったんだね」
「記憶がない中よくここまで頑張ったね。あとはあの扉を出て、早乙女紫音としての人生を終わらせるだけ」
未練解消をし終わった霊にだけ現れる白い扉を指差す。
紫音は急に現れた扉に驚いたように目を丸くしていた。
「ねえ天使様…。私、また生まれ変われる?」
扉に手をかけた紫音が、不安そうな表情で僕を振り返ってきた。
「…うん。きっと君は…紫音は、生まれ変われるよ」
僕の心残りももう何一つ残っていない。
生まれ変わった世界で紫音にはもう会えないかもしれないけど…それでも、最後にこうして紫音ともう一度会えて話せてよかった。
だから紫音の来世が、幸せなものでありますように。紫音がもう一度大切な人に出会えますように。そう僕は心から願うよ。
それでも紫音は、現世で協力してくれている霊感少年と力を合わせて一つ一つ未練を解消していき、思い出を取り戻していった。
紫音は僕が思っていたよりもずっと強くなっていた。
「全ての未練解消、お疲れさま」
再びこの場所に戻ってきた紫音が驚いたように振り返ってきた。
「あ、私、またここに戻ってきたんだ…。そっか、時間内に全部終わったんだね」
「記憶がない中よくここまで頑張ったね。あとはあの扉を出て、早乙女紫音としての人生を終わらせるだけ」
未練解消をし終わった霊にだけ現れる白い扉を指差す。
紫音は急に現れた扉に驚いたように目を丸くしていた。
「ねえ天使様…。私、また生まれ変われる?」
扉に手をかけた紫音が、不安そうな表情で僕を振り返ってきた。
「…うん。きっと君は…紫音は、生まれ変われるよ」
僕の心残りももう何一つ残っていない。
生まれ変わった世界で紫音にはもう会えないかもしれないけど…それでも、最後にこうして紫音ともう一度会えて話せてよかった。
だから紫音の来世が、幸せなものでありますように。紫音がもう一度大切な人に出会えますように。そう僕は心から願うよ。