あの花が咲く頃、君に会いにいく。
「お、おじゃまします…」
恐る恐る中に入り、男の子の後ろに続く。
どうやら一人暮らしをしているようで、男の子の他に人は誰もいなく、家具も必要最低限の物しか置いていなかった。
男の子は力が抜けたように布団に寝転がると、そのまま動かなくなった。
「あのぉ…?」
死んでしまったのかと本気で心配になり、顔を覗くと小さく寝息が聞こえてきた。
…ただ寝ているだけのようだ。
辺りをぐるりと見渡し、目についた部屋の隅っこに体育座りをして自分も目を閉じる。
そのまま、深い眠りに落ちた。
*
目が覚めると、よっぽど爆睡してしまっていたのか、体の半分が床に埋まっていた。
男の子に視線を向けると、どうやらまだ眠っているようだった。
「んーっ」
大きく伸びをしてから窓をすぃーとすり抜けて外に出る。
十二時はもうとっくに越えているような明るい日差しが少し眩しくて、目を細める。
少し歩いていると、塀の上にいた黒猫がじっと私のいる場所を見つめていることに気づいた。
恐る恐る中に入り、男の子の後ろに続く。
どうやら一人暮らしをしているようで、男の子の他に人は誰もいなく、家具も必要最低限の物しか置いていなかった。
男の子は力が抜けたように布団に寝転がると、そのまま動かなくなった。
「あのぉ…?」
死んでしまったのかと本気で心配になり、顔を覗くと小さく寝息が聞こえてきた。
…ただ寝ているだけのようだ。
辺りをぐるりと見渡し、目についた部屋の隅っこに体育座りをして自分も目を閉じる。
そのまま、深い眠りに落ちた。
*
目が覚めると、よっぽど爆睡してしまっていたのか、体の半分が床に埋まっていた。
男の子に視線を向けると、どうやらまだ眠っているようだった。
「んーっ」
大きく伸びをしてから窓をすぃーとすり抜けて外に出る。
十二時はもうとっくに越えているような明るい日差しが少し眩しくて、目を細める。
少し歩いていると、塀の上にいた黒猫がじっと私のいる場所を見つめていることに気づいた。