あの花が咲く頃、君に会いにいく。
そういえば人はすり抜けるけど、物はどうなんだろう?
試しに電柱に触れてみようとするが、呆気なくすり抜けた。
人や物には触れないのに、地面は歩けるんだなあ…。
でも地面の感覚はあまりないというか…もしかして浮いているのかな、これ?
…もしかして、飛べたりする系?
なんてことを考えていると、くるりと男の子が振り返ってきた。
「…いつまでついてくんの?迷惑」
「あ…えと、その…」
「さっきも言ったけど、俺は生前のあんたと関わったことないから何も知らねぇよ。死んだはずのクラスメイトがいたからつい声かけちゃっただけで、幽霊だなんて気づかなかったし。幽霊ってわかった今は、おまえと関わる気はない」
「でも、他に頼れる人いないし…」
「知らねぇよ。自分でなんとかしろよ。俺を巻き込むな」
その突き放すような冷たい言い方に少しむかっとする。
「…そっちから話しかけてきたくせに」
私のことが見えるってわからなければ、こんなにしつこくつきまとったりなんてしなかった。
「…そうかよ、悪かったな」
ハッと顔を上げると、男の子はこちらを鋭く睨みつけていた。
試しに電柱に触れてみようとするが、呆気なくすり抜けた。
人や物には触れないのに、地面は歩けるんだなあ…。
でも地面の感覚はあまりないというか…もしかして浮いているのかな、これ?
…もしかして、飛べたりする系?
なんてことを考えていると、くるりと男の子が振り返ってきた。
「…いつまでついてくんの?迷惑」
「あ…えと、その…」
「さっきも言ったけど、俺は生前のあんたと関わったことないから何も知らねぇよ。死んだはずのクラスメイトがいたからつい声かけちゃっただけで、幽霊だなんて気づかなかったし。幽霊ってわかった今は、おまえと関わる気はない」
「でも、他に頼れる人いないし…」
「知らねぇよ。自分でなんとかしろよ。俺を巻き込むな」
その突き放すような冷たい言い方に少しむかっとする。
「…そっちから話しかけてきたくせに」
私のことが見えるってわからなければ、こんなにしつこくつきまとったりなんてしなかった。
「…そうかよ、悪かったな」
ハッと顔を上げると、男の子はこちらを鋭く睨みつけていた。