先輩…好きになってもいいですか。
私はもうスイッチが切れたためどっと疲れがきた。

「はぁ疲れた」

お風呂に入り終わりソファにぐだーっと座った。

「おかえり。夜ご飯どうする?」

先にお風呂に入っていた湊がソファに座り待っていた。

まだご飯を食べていないのでお腹がすいている。

「んー。なにがいいかな」

「絃が作るのならなんでもいいけど簡単に作れるのは…チャーハンとか?」

確かにチャーハンならささっと作れるのでいいかもしれない。

作っちゃおうと立つと手を引っ張られ座らされた。

「先に髪の毛乾かさないとだめでしょ」

「ご飯作る間くらいいいでしょー」

だーめ。と言ってドライヤーを持ってきてそのままかけてくれた。

「せっかく綺麗な長い髪の毛なんだから」

湊は私のことを本当に大切にしてくれる。

私達は小さい頃から両親が仕事でいない日が多かったのでお互いが1番大切な存在だ。

湊の方が動いて疲れてるはずなのにドライヤーをしてくれるなんて優しいな…。

「絃は俺の事大事に思ってくれてるのはわかるけど自分も大事にしないとだめだよ?」

双子とはいえ一応私が姉なのに湊の方が兄みたいだ。

「…うん」

満足したように笑って頭を撫でてくれた。

髪の毛が乾いたので夜ご飯を作った。
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