爽やかイケメンと噂になってもクールなイケメンが好きなのです。
はぁ、全く……
気にはなったが大冴はとりあえず部活に向かった。
部活が終わり片付けに入っていた。
「大冴」
大橋先輩か……
「ウスッ」
「お前のクラスの綺麗な子、名前教えてくれよ」
それで今日は機嫌がよかったのか
「それだけでは分かりません」
「体育委員の城戸の代わりに来たんだよ、城戸と仲がいい子」
「女子と話さないんで誰と仲が良いとかわかりません」
「西なら分かるか?」
「さあ」
「明日聞いといてくれ」
「聞いてどうするんですか?」
「わからん、ただ綺麗だったし、手も柔らかかった」
はぁ?
「触ったんすか?」
「握手だよ」
シュッ!
大冴は回し蹴りを寸止めした。
「お前ー」
「うちのクラスの女子に手出さないでください、失礼します」
「大冴ーー」
「よせ、大冴には敵わないんだから」
部長が先輩を止めた。