爽やかイケメンと噂になってもクールなイケメンが好きなのです。


「大冴、何してんだよ」



西が寄ってきた。



「西、大橋先輩に体育委員の代理の子の名前聞かれても絶対言うなよ!」



「それって……和田の事」



「わかったな」



大冴の迫力にゴクンと唾を飲み込む



「……わかった」






次の日菜摘は学校を休んだ。




「菜摘ちゃん、体育祭までに来れるかなぁ」




瞬弥が大冴に聞く



「来るだろ、っていうか引っ張ってでも連れてくる」



「女の子怒ったらダメだよ大冴」



「今は怒ってねぇ」





昼休みに大冴は麻耶を呼び出した。


「昨日委員会終わりの和田に会ったんだけど、泣いてて」



「菜摘が?」



「お前と喧嘩は……」



「してないよ」



「聞いたんだが教えてくれなくて、ただ友達の事を悪く言いたくない、去年みたいな事は嫌とだけ話してくれた」




「あ〜……それならまず友達は有里の事だと思う、昨日補習で委員会を代わったのに練習に出てたから」




そういえば瞬弥に話してたな



「補習に行ったら職員会議があったらしくてプリントの宿題に変わったって練習に来たから菜摘に今日言わなきゃって言ってた」



「なるほど」



「去年のは……言っていいのかな」



「元カレが関係してるのは少し知ってる」


なんとなくだが聞いてみた。

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