爽やかイケメンと噂になってもクールなイケメンが好きなのです。
大冴は道着のまま縁側に座っていた。
バスケ部は延長練習に入り帰るのが遅くなっている
いつもなら1人で形の練習をしているのだがそういう気分になれなくて庭を見ていたのだ。
後ろから首に腕を回された。
「な〜、何俺の女とデートしてんだよ」
「情報が早いな」
「今日、大冴くんとデートしちゃったってLINEがきた」
「どう思った?」
「制服姿の菜穂が見れていいな……かな、な〜可愛かった?」
「可愛かった、でっかい口開けてケーキ食べてるとこ、由奈みてぇ(笑)」
「だろ?」
「でも、可愛い=好きじゃないじゃん?」
最初妹みたいって思ったんだよなと瞬弥は話してくれた。
「そうだな」
妹扱いは嫌って言われてグッときたと
「瞬弥はいつ彼女を好きって思った?今日彼女から聞いたけど……」
軽く付き合うなんて言ったけどフルネームで呼ばれた時かなと
野村瞬弥が好きとはっきりいってくれた時らしい
「似たもの同士だった、立場が一緒
俺がバスケ部に入ったのは大冴と比べられずにすむから、菜穂も学校を菜摘ちゃんと別にしたのは比べられずにすむからなんだよ
同じ時期に同じことを考えていた、後は甘いものを一緒に食べたい気持ちかな、嗜好が同じ」
「似たもの同士か……」