爽やかイケメンと噂になってもクールなイケメンが好きなのです。

「あっ、そうだ、昨日の大会お疲れ様でした」


「あ、ありがとう」



「ベスト8でしたっけ、凄いですね」


菜摘は可愛いく拍手をした。

「いやぁ、凄いのは大冴で部でも敵わないっていうか」




「それでも県大会自体が凄いですよ〜、そんな人が兄なら私だったら友達に自慢しちゃうなぁ」



先輩は汗びっしょりになってポケットからハンカチを出そうとすると落としてしまった。



拾おうと手を伸ばすと菜摘がスっとしゃがんだ。



うおー、近い、む、胸の谷間……



菜摘はハンカチを拾うとパンパンと汚れを落とし自分のハンカチを出した。




「先輩、凄い汗……大丈夫ですか?」



大橋先輩の汗を拭くと

「あっ」

つーっと鼻から赤いものが……



「大丈夫ですか?とりあえず座って」



「ははっ、暑いからのぼせたのかな」



鼻血ってどうやって止めるんだっけ



「菜摘ちゃんのハンカチ汚れるから俺ので」



「ハンカチよりティッシュ持ってきますね」



菜摘は図書室に戻ってカバンからティッシュを出した。


< 159 / 254 >

この作品をシェア

pagetop