爽やかイケメンと噂になってもクールなイケメンが好きなのです。

「僕さ、自分がこんなんだから妹が大冴を昔から好きって言ってるのを応援したくてさ


先輩の立場と昔の事件を利用してさ、妹が少しでも大冴と話せるように呼びに行かせてたんだよ」




隣を歩けるっていうのはそういう事だったのね




「大冴が前から妹のことは好きにはなれないって……でも妹には言えなくて続けてて、結局部員にもバレてさ……最後に大冴に菜摘ちゃんと話したいって頼んだのにこんなになってさ、妹と同じ年なら話せるかなって思ったけどダメだった」


少し可哀想になってきていた。



「本当は心が少年だったんですね

もっとニコニコ笑ってれば自分の気持ちも余裕がでて話せるようになりますよ、正直最初何もしてないのに睨まれて怖かったです

ごめんなさい」



「昔笑うと気持ち悪いって女子に言われてつい……」



「誰も怒ってる人になんて近づかないですからね、私も昔怒ってる所を見られて彼氏にフラれたんで(笑)」



「そんな、菜摘ちゃんみたいな美人で優しい子を振るなんて信じられないな」



「ふふっ事実です」



話していると鼻血は止まったようで……


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