爽やかイケメンと噂になってもクールなイケメンが好きなのです。
ガチャっとドアの開く音がした。
「ちょっと開けないでよ」
「ごめん」
ドアの閉まる音がした。
後ろを向いていた菜摘はもう1枚シートを取ろうと振り向いた。
「ちょ、ちょっと出たんじゃないの?」
「え?普通にドア閉めただけだよ」
「人は?」
「あと10分だし、もう来ないだろ」
菜摘は急いでブラウスのボタンを止めようとする。
「別に続けて拭いていいよ」
「大丈夫、帰ってシャワーするから」
「そう」
大冴は前に回り菜摘のブラウスのボタンを止めた。
「なぁ、和田に興奮して鼻血出したのか?」
「うん、多分」
「へぇー意外」
「自分がボタン開けたくせに」
「まあ、そうだけど、ムラムラして手を出そうとしたら先輩の弱みが握れると思ったのは失敗だったか」
「出されてたら私はどうなるの?」
「ん〜ごめん、まあそれは急に思いついただけで、先輩が話したいといったから呼んだ」
「それは先輩から聞いた、でも、色々話してくれて少し先輩の事を知れた、悩んでる事も…」
菜摘は襟を直していた。