爽やかイケメンと噂になってもクールなイケメンが好きなのです。
「今日の髪型いいな、横顔がよく見える」
珍しく大冴くんからそんな言葉が出るとは……
菜摘は少し赤くなって
「ありがとう」といった。
首に触ってくる
「これはわざと?」
おくれ毛をクルクルされた。
「うん、少しだけ垂らした、あとサイドも、初めてお団子にしたんだけど変じゃない?」
「うん、先輩また鼻血だすんじゃね(笑)」
「私また会うの?」
「行事がないとそうそう会わないと思うけどな」
大冴くんは触るのをやめた。
「俺も変わりたいな……」
「髪の毛?」
「何でだよ(笑)」
「違うんだ(笑)」
教室に入ると瞬弥のカバンはまだなくて、始業時間ギリギリに入ってきた。
走ってきたようで肩で息をしていた。
後ろから大冴はドンと椅子をける
瞬弥は後ろを向かず手だけ待ってと指示しているようだ。
カバンから飲み物を出して飲んでいる
一限が終わり大冴が話しかける
「何で先に行ったんだよ」
「昨日部室の入れ替えが出来てなかった事を朝思い出したんだよ」
バスケ部は部員が多いため1年生は部室に入れない
3年生の荷物が昨日なくなったから1年生の場所を決めなくてはならない