爽やかイケメンと噂になってもクールなイケメンが好きなのです。

大冴は3年生の教室に入っていった。


「おう、大冴」


「先輩、約束は?」



「約束?」



「てめぇ……」



「ちょっと待てよ、話せよ」



「妹が和田をどっかに連れていった」



「聖衣子が?俺大冴のことは諦めろって言ったぞ」



はあ?先輩は無関係かよ

「先輩が説得してください」


「お、おう」



大冴は先輩の腕を掴んで携帯を見た。



「アーチェリー場だそうです」





「ねぇ、何でそんな髪型してるの?」



聖衣子は菜摘に言う




「何でって暑いからお団子にしただけだけど」




「外してよ」



「は?何でよ」




「私へのあてつけ?どうせ大冴くんから聞いてるんでしょ」




「なんの事?何も知らない」





「朝だって一緒に来てた、嬉しそうに首元触られてさ」




「今日はたまたま偶然会っただけよ、どこで見てたのよ、ストーカー?」





有里から麻耶に電話がかかる




「何か言い合いしてるんだけど、どうしよう」




「もしもの為にカメラだけ構えててよ、もう着く」




「わかった」



「ここだと思うけど……」




周りはブロック塀に囲まれていた。




「外から見えないからじゃないか?どっかに入口があるはず」


< 174 / 254 >

この作品をシェア

pagetop