爽やかイケメンと噂になってもクールなイケメンが好きなのです。
大冴は3年生の教室に入っていった。
「おう、大冴」
「先輩、約束は?」
「約束?」
「てめぇ……」
「ちょっと待てよ、話せよ」
「妹が和田をどっかに連れていった」
「聖衣子が?俺大冴のことは諦めろって言ったぞ」
はあ?先輩は無関係かよ
「先輩が説得してください」
「お、おう」
大冴は先輩の腕を掴んで携帯を見た。
「アーチェリー場だそうです」
「ねぇ、何でそんな髪型してるの?」
聖衣子は菜摘に言う
「何でって暑いからお団子にしただけだけど」
「外してよ」
「は?何でよ」
「私へのあてつけ?どうせ大冴くんから聞いてるんでしょ」
「なんの事?何も知らない」
「朝だって一緒に来てた、嬉しそうに首元触られてさ」
「今日はたまたま偶然会っただけよ、どこで見てたのよ、ストーカー?」
有里から麻耶に電話がかかる
「何か言い合いしてるんだけど、どうしよう」
「もしもの為にカメラだけ構えててよ、もう着く」
「わかった」
「ここだと思うけど……」
周りはブロック塀に囲まれていた。
「外から見えないからじゃないか?どっかに入口があるはず」