爽やかイケメンと噂になってもクールなイケメンが好きなのです。
「菜穂、なーほ」
「あっ、ごめん、瞬くん」
ビデオ通話でぼーっとしてたみたいだ。
「どした?疲れてる?」
「うん、ちょっとね、テスト疲れかな」
「甘いもの補給しなくちゃね」
「そうだね」
にこっと笑った。
「菜穂?何があった?」
瞬くん……気づいてくれるの?
「明日寄るよ」
「うん、ごめん……今日は寝る」
「おやすみ」
「おやすみなさい」
次の日の帰り瞬弥は菜穂の部屋にいた。
「暑いけど菜穂の体温を感じてたいな、チュッチュッ」
「うん、嬉しい」
甘いキスを終えると瞬弥にギュッと抱きつく
「いつもと逆だね、ヨシヨシ」
しばらく菜穂は言葉を発しなかった。
瞬弥はずっと頭をなでてくれていた。
はぁ、と小さなため息をついた。
「俺はね、菜穂の味方だから」
「あり……がと」
スンと鼻をすする