爽やかイケメンと噂になってもクールなイケメンが好きなのです。
「え、マジ?」
菜摘はゴンと頭を机にぶつけた。
「どーせ、理数系なのに赤点取ってさーなんて思ってるんでしょ」
「うん、当たり」
「だって、わからないもん」
「今回そんなに難しくなかっただろ」
「嘘〜何で」
「出るとこ先生が言ってたし」
菜摘は言葉も出なくなった。
大冴は忘れ物の水筒をカバンに入れて菜摘の前の席に座る
「計算は終わったんだな」
「うん、大冴くんヘルプ〜」
「今回はテキストから出題が多いって言ってただろ、テキストだして」
「嘘〜、全く記憶がない」
「寝てたな」
「……さぁ?」
この席は寝れていいなぁと軽く嫌味を言われた。
菜摘はテキストを出した。
大冴は携帯をだしてテスト発表の範囲を写メしたのをだす。
大冴はテキストをパラパラと開いた。
はぁと大きなため息をつかれた。
カバンを下ろして自分の数学のテキストをだす。
「何で問題解いてねぇの?」
「ん?」
写メを見せた。
「ここからやったら少なくとも赤点は回避できたはず」
菜摘もテスト範囲の写メをだした。
「あっ……えーと下が見切れて教科書の範囲だけ……」
「教科書も確かにだけど勉強したか?」
「……してない、一応読んだけど」
「数学は読んで理解できるわけないじゃん
テキストに似た問題があるだろ、それをまず探す」
「はい」
奮闘すること1時間