爽やかイケメンと噂になってもクールなイケメンが好きなのです。
もちろん有里は私よりかなりの本好きで大冴くんとも図書室帰りだろうとおもわれる場面を二学期にはいってからよく見るのだ。
なるべく見ないように、気にしないようにと考えるのだが好きと自覚してしまってからはそうはいかない
何も行動する事も出来ずにただ見てるだけ
それが精一杯だった。
休憩から戻るとみんなが私の方を見る
ああ、菜穂が来たのか
女子達は寄ってきた。
「菜摘って双子だったんだね」
「まあね」
「瞬弥くんの彼女は本当だったってもうSNSに上がってるよ、肩組んでる後ろ姿だね」
麻耶が早速見ていた。
「顔そっくりだけど可愛い系だったね」
「うん、瞬弥くんはああいうタイプの子が好きなんだね」
「めっちゃラブラブだった」
みんなが話しかけてくる
あ〜もう……うるさい!
って言えればいいのに……
だから嫌だったのにって菜穂にも言えなかったし
すぐ口に出しちゃう性格なのに肝心な事は言えないようになってしまった。
私らしいってどんなんだろ
菜穂が変わったように私も何か変わらなきゃ