爽やかイケメンと噂になってもクールなイケメンが好きなのです。

「ほんと?良かったね」


「うん……はぁ、緊張した」


「クスッ何でさ、知らない人に声かけれるのに、クラスメイトには無理?」


野村くんは手を鼻に当てて軽く笑った。


菜穂と付き合うきっかけになった自転車男の事を絶対言ってるとすぐにピンときた。



「ちょっと~(笑)私を何だと?」


軽く野村くんの背中を叩いて笑っていると教室にもう1人の野村くんと西くんが教室に入ってくるのが見えたと同時に廊下の開いている窓からは3人の女子とも目が合った。

「行こう」


とすぐ去ってしまったが誰かの友達かなくらいしか思わなかった。



野村くんが席に戻ってきたので菜摘は座れるようによけた。


「大冴、当番代われた?」

「ああ、西に探してもらった」



なるほど、それで2人で戻ってきたのね


「野村くんは何部?」


「空手」


「へぇ〜強そう」


「大冴は強いよ」


「そうなんだ、凄いね」


「べつに……」

瞬弥が昨日からかうから意識して喋れないし



「あっ、本読んだよ、半分くらいだけど面白い、今日の委員会が終わったら貸し出しできるんだって」

「そう……」

「うん!先生に聞いた(笑)」



チャイムが鳴り菜摘は席に戻った。

< 23 / 254 >

この作品をシェア

pagetop