爽やかイケメンと噂になってもクールなイケメンが好きなのです。
「うん、ちゃんと2人で話しな、大冴は学校では話さないだろうから」
「確かにです」
「私もこうみえて、外では話せないのよ、でもお客さんと話さなきゃいけなくなるから頑張ってるの」
「見えないです(笑)」
菜摘は手で涙を拭った。
「はい!出来たよ、いつでも切ってあげるからとりあえず大冴と話しな」
「ありがとうございます」
菜摘は大冴くんの部屋をノックして入っていった。
部屋に入り正座をする菜摘
しばらく無言が続いた。
「何で何も言わねぇの?」
「そっちこそ」
「はぁ、またこのテンポかよ」
大冴くんは呆れたように言う
「だって、いきなり髪切るなって意味わかんないじゃん」
「だからー、わかるだろ?」
「髪の長い有里でもいいでしょ?」
「そういう事じゃねーだろ」
頭をポリポリかく
「耳に……かけたいんでしょ?」
「なんだよ、わかってんじゃん」
ニカッと笑う
むかつく……髪くらい私の自由でいいじゃん
「ちゃんと言ってくれなきゃわかんない」