爽やかイケメンと噂になってもクールなイケメンが好きなのです。

言えないんだよ、わかってるくせにとブツブツ呟く



「今日は赤ちゃん見に来たんだから母屋に行こうよ」


「まだ話はあるんだろ?」



「でもみんな待ってるから」



「じゃあ明日、12時に迎えに行く、出かけたいところがある」


私に用があるとは考えないんだね

まあ大冴くんらしいけど


「部活は?」


「休み」



大冴は立ち上がって菜摘を引っ張って立たす。


「ちょっと……痺れが」



クックッとおもしろがって笑う


もう〜


階段でおんぶをしてくれて玄関まで運んでくれた。



久しぶりに触れた。



菜摘はぎゅーと腕に力を入れた



「苦しいって」

だって……

「ごめん」


「ん」





2人が母屋に行くと菜穂のケーキが切り分けられていた。



プレーン味とチョコ味の2種類を焼いてきていた。


「美味しい!菜穂さん」



由奈が大喜びだ。



瞬弥くんと同じで甘いものが好きらしい



赤ちゃんはお母さんがずっと抱いて寝ていたが賑やかな声で目が覚めたらしい



可愛い声で泣き始める


「おむつ?」


「そうね」


大冴くんが走って取りに戻ってきた。


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