爽やかイケメンと噂になってもクールなイケメンが好きなのです。
「ポップの制作を頼まれてね、でもいい言葉が浮かばなくて図書室で考えてたら相談にのってくれてね」
「うなってるからさ(笑)」
「ここね、私のバイト先なの、前に書いてた人が辞めちゃって店長がやってみる?って声かけてくれてね」
「昨日は俺のレビューを渡して本を貸した」
大冴くんはポップの写真を撮った。
「好きな本のレビューが書けるなんてすごくね?」
「凄い、凄い」
有里と菜摘は拍手をした。
「放課後はいつもここでバイトをしてるの」
そうだったんだ、だから放課後は図書室では会わなかったんだ。
「俺、ちょっと本見てくる」
「じゃあ、店員さん、おすすめの本はありますか?(笑)」
「こちらのレビューを読んでいただけると(笑)」
2人は小声で笑った。
そして、文化祭一緒に回れなくてごめんねと……
他クラスのポップを出してるクラスを色々見たくて大冴くんに付き合ってもらったの……
そういうことだったんだ……
「仕事の邪魔しちゃ悪いからいくね、また学校で……」
「うん」
菜摘は大冴を見つけて一緒に本を見ていた。
有里は本の整理をしているフリでしばらく2人を見ていた。
「お似合い……だよね」
クールな大冴くんが女子では菜摘の前だけあんなに笑うのは菜摘は気づいてるのかな…
学校ではあまり話さない2人だけど大冴くんは菜摘を見てる
きっと本人も気づいてないんだろうな