爽やかイケメンと噂になってもクールなイケメンが好きなのです。
「ねえ、絶対貸してよ」
「わーったよ、でもさ俺が持ってる本を買うことないだろ?」
「だってやっぱり好きな本て持っておきたいじゃない」
「それはわかるけどさー、何かおかしいんだよな(笑)」
本屋から出るといつもの調子
「私の持ってる本をそもそも大冴くんが持ってるからだよ(笑)」
「本棚もう1つ欲しいんだよな」
「私も借りたい、大冴くんの本、部屋に入る度にどんな本があるか気になってる」
「父さんの部屋にも置いてあるんだよ、でも帰ってきたから移動させなきゃ」
「手伝うよ、今日する?」
「じゃあ、とりあえず電車乗るか」
「うん」
菜摘の家の近くのコンビニで飲み物を買い、菜摘の家の前を通り過ぎて前に1度行った小さな神社に自然と足がむいた。
芝生に座りジュースを飲む。
「疲れた?」
「ううん、大丈夫よ」
大冴くんは買った本を横になって読み始めた
菜摘も本を開く
少し曇ってはいたが鳥の鳴き声だけ聞こえて心地いい場所だった…
とはいえ菜摘にはキスをせまって拒否された事が少し頭をよぎる場所でもある。