爽やかイケメンと噂になってもクールなイケメンが好きなのです。

無言の時間が30分ほど過ぎただろうか



菜摘が後ろを向くと大冴くんは本を顔において寝ているようだった。



まただ(笑)



寝ちゃったかな?



「やっぱり……好き」




菜摘は小さな声で独り言をいった。


大冴くんをずっと見てしまう



菜摘はゆっくり本を取った。



「風邪ひいちゃうよ」



大冴はうっすらと目を開き手をクイクイとして菜摘を呼ぶ



「ん?どうしたの、まだ眠い?」




菜摘が近寄ると頭をなでてくれた。



大冴くんはよく頭をなでてくれるんだよな




「もう1回さっきの言って」



「ん?風邪ひくよって」



「その前……ちょっとよく聞こえなかった」



菜摘は恥ずかしくて真っ赤になった。



やばっ聞こえてたの?



大冴が体を起こす



「クスッ真っ赤だし」



「えーと……何言ったかな〜」




逃げようとしたが手が頭から離れないから逃げられなくて……



だんだん引き寄せられてきた。



「俺に聞こえた言葉を答え合わせをしたいんだよな、ほら」



「……や、やっぱり」



「うん、やっぱり……合ってる、次」




「す、好き」


「合ってた(笑)」



まだ短い髪を耳にかけてくれて……


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