爽やかイケメンと噂になってもクールなイケメンが好きなのです。
部活を終えて瞬弥くんがやってきた。
コンコンと菜摘の部屋をノックする。
菜摘がドアを開けると瞬弥くんが立っていた。
「大冴から連絡入った?」
「優勝の連絡は来た」
「明日帰ってくるって」
「じゃあ、明日は学校はお休み?」
「うん、表彰式やら閉会式やらバタバタしててもし菜穂のとこに行くなら伝えておいてだって」
「そっか……」
瞬弥くんは話したのか
電話くれるかと思ったのにな
「あのさ、大冴とどうなってるか知らないけどさ、あまり期待はしないほうがいいよ」
「え?」
「連絡くれただけマシと思わなきゃ、人付き合いに慣れてない大冴は仲良くなるのに時間がかかる」
「そうだね、ありがとう」
「じゃあ、明日」
隣の菜穂の部屋に入っていった。
はぁ……
「どうしたの、入るなりため息」
「俺、また菜摘ちゃんに意地悪なこと言ったかなー」
「大冴くんが優勝したって走り回ってたよ」
「そこなんだよな、超わかりやすいし、直球型じゃん」
菜穂はうんうんと頷く