爽やかイケメンと噂になってもクールなイケメンが好きなのです。
時計を見ると18時半、閉める時間になる。
和田のところに行くと肘をつき頭が揺れている。
寝てる?
大冴はゆっくりしゃがんだ
長い髪が顔を隠してしまっている。
大冴の人差し指が菜摘の髪の毛を耳にかけた
長いまつ毛に色白の肌
女の子に触られるのも苦手なのについ触って1人で真っ赤になってしまった。
さっきも触れられそうで思わず逃げてしまったけど……
綺麗だな……
ゆっくりと深呼吸をした。
「和田」
びっくりさせないように囁いた。
ゆっくりと目が開いた。
「起きた?」
「えっ、えっ」
辺りをキョロキョロし始める。
「時間なんだよ、ごめん」
「あっ、私こそごめんなさい」
「本どうする?」
「借りる、えっと2冊」
頭がまだ回っていないようで少しぼーっともしている感じだ
「ん、わかった」
大冴は棚に行き続きの本を取ってきた。
菜摘は立ってカウンターに行く。
処理が終わり2冊の本を渡してくれた。
「ありがとう」
「うん」
大冴はパソコンを切り電気を切って図書室を閉めた。