爽やかイケメンと噂になってもクールなイケメンが好きなのです。

2年生では進路でクラスが決められ、2人は同じ理数系のコースを選んでいた。

今年度の学年は理数系希望者は1クラス

当然2年、3年と同クラ決定だ。

教室に入ると前後の席に着く。



新学期が始まって1週間

同じクラスメイトの名前もまだ覚えれてない


「おっす!大冴」
「うす」

同じ空手部の西(にし)が寄ってきた。

「野村もおはよ」

「おはよう西くん」

「ニッシーでいいよ」

「じゃあ俺は瞬弥で」

西はいつもつるんでいる仲間だ


西も瞬弥もコミュ力が高い

もう朝の挨拶だけで仲良くなってる

俺が荷物を片付けている間にも『瞬弥は何部?』『俺はバスケ部』などと話しているのが聞こえた。



教室の後ろの方から「瞬弥〜」と呼ばれ、席を立つ

男子にも瞬弥は人気者だ。

「なあなあ」

「ん?」



「瞬弥ってこのクラスに顔見知り多いな」

「さぁ……」


大冴が後ろを向くと10人ほどの集団になっていた。


まあ、昔から誰とでも話せたのは間違いない
俺と違って……


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