爽やかイケメンと噂になってもクールなイケメンが好きなのです。

付き合い始めてから初めてだ

菜穂から離れ、じゃあと言って走って帰っていった。


瞬くん……大好き



玄関を開け菜摘に言いたかったが今日はやめた。


菜摘に何かあったのかもしれない


また今度話そう……




大冴は夕食を終えると道着に着替えた。


基本毎日の日課だ。

いつもは形だけの事が多いが今日は部活に行けなかったから瞬弥に相手をしてもらう約束をした。



瞬弥が道場にきてから1時間半ほど2人は空手の練習をした。


「瞬弥、ハァハァ……サンキュ」


「うん、俺も今日は部活がミーティングだったから動きたかったし、明日から延長練習だから付き合えない」



「うん、形はじいちゃんに見てもらうよ、そろそろ父さんに相手してもらうから」



2人は母屋の大きな風呂に行った。


小さい時から2人は稽古が終わると大きなお風呂で遊んでいた。


「おじさん、帰ってくるの?」


「一応総体の日程は前から伝えてあるから何回かは帰ってきてくれるはず」


大冴のお父さんは全日本のコーチを努める程の腕前で合宿などであまり家にいることが少ない。



「すぐ強化練習も始まるんじゃね?」


「始まるな、総体終わったら次の週だな」

顔をバシャバシャ洗いそのまま髪の毛をかきあげた。


こういうとこ、大冴はかっこいいんだよな…

キリッとしてさ……

< 33 / 254 >

この作品をシェア

pagetop