爽やかイケメンと噂になってもクールなイケメンが好きなのです。

ハァハァ……

菜穂が苦しそうなのに止まらない。


「鼻で息して」


「……私...鼻炎だから出来ないかも」


瞬弥はキスをやめた。


「ぷっ…アハハッ」


どうやら瞬くんの笑いのツボに入ったらしくて私の肩に頭を乗っけて笑っている。




「クックック……ちょっと待って」


「えー、頭苦しいよ」



涙を流しながら1度菜穂の頭を起こした。



「ごめんね、私が変なこと言ったからだよね、本当に子供でごめん

瞬くんはキスなんてたくさんしてるだろうに」



「そうでもない」


「嘘」



「中学の時に2人付き合っただけだし」


「でも2人とはしたんでしょ?」


これは俺は言っていいのか?

まあ、菜穂だからいっか


「軽くだよ、中学生だったから、それにそんなに長く付き合ってなかったしね」

菜穂の頭をなでていく。



「彼女っていう存在がこんなに引っ付きたくなるのもキスをしたい、それ以上もって思うのは菜穂が初めて……ちゅっ、本当だよ」



「私の事好きになるかわからないって言ってたからちょっと不安だった」


「ごめん、元カノの印象が悪すぎて付き合っていいのか迷ってた、だからずっと告られても付き合わなかった」



「昨日言ってくれたのは信じていいの?」


「もちろん、菜穂と話していて楽しい」


「ありがとう、嬉しい」


「ん、もう1回きて」


菜穂は瞬弥の胸に飛び込んだ。

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