爽やかイケメンと噂になってもクールなイケメンが好きなのです。

「へぇ、そんなのに引っかかるのも菜摘にしては以外だね」



「何でつきあったかも忘れた(笑)記憶を消したいから忘れたかも……あれ、有里は?」


もうこれ以上は話すと泣きそうになる。


「本返すって図書室じゃないかな」


「有里も本好きだよね、私とは読むジャンルが違うけど」





私みたいに野村くんの当番の日に行ってる訳じゃないのが本当の本好きよね。



「あっ、ファンクラブのアカウント、落ち着いたみたいよ」



携帯を見ながら麻耶が話してくれた。


「瞬弥くんの彼女は他校らしいだって」



他校なんてどうやって出会うんだろとかコメントされてると麻耶が言う。



「私じゃないことは証明できてよかった、でも他校の彼女大変じゃないかな、大丈夫かな」


まだ麻耶には話せない……

ごめんね



「特定は……まだされてないみたいね、瞬弥くんがどうやら写真をあげたみたい」



「へぇ、色んな使い方があるんだね」



「明日家でこのアプリをインストールしてきなよ、教えるから」



「わかった」




麻耶と話していると後ろのドアから野村くんが戻ってきて西くんの所へ寄っていった。



金曜日の大橋さんの言葉を急に思い出した。



大冴くんなんて滅多に歩いてくれませんよ、私以外は……

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