爽やかイケメンと噂になってもクールなイケメンが好きなのです。
6限が終わると瞬弥は和田の席にいた。
大冴は帰り支度をしていると西が声を掛けてくる。
「大冴、部活に行こ」
「あぁ」
カバンを持ち教室の後ろのドアに近づく
「瞬弥、バイバイ」
西が先に声をかけて教室を出た。
顔を上げると和田が手を振ってくれた。
「野村くん、バイバイ」
「あっ、うん」
大冴も教室を出て部活に行った。
瞬弥は同じバスケ部の友達に遅れると伝言を頼み菜摘の席に戻った。
委員の紙を見る
「運動好きな女子はいないの?」
「まだあまり親しくないからわかんないんだよね」
「はぁ、どうするかな……」
「委員になってない子が3人いるんだけど、はっきりと嫌って言われちゃって」
「それはきついな」
「そうでしょ?じゃあ、副委員長やってよ!とか思ったわ」
バンと机を叩く
「最悪代わる?(笑)それか兼ねるって出来るのかな……」
「うーん、どうだろ……でもさ、その子達に文化祭実行委員するから体育は苦手って言われちゃったの、正直まだ始まったばかりだし嫌われるのは嫌なんだけど」
「そうか……」
2人は暫く考えた。
「あっ、忘れるところだった」
菜摘はカバンからクッキーを取り出した。
「おっ、もしかして?」
「そうです、菜穂(なほ)の手作り~」
菜摘は携帯を出した。
「食べて、証拠写真(笑)」
「いただきまーす」
カシャ!
送っておくねと菜摘は菜穂に写メを送った。