爽やかイケメンと噂になってもクールなイケメンが好きなのです。
いつも菜摘ちゃんが隣にいると思うと気づかれるだろうし、タイミングが合わないのだ。
スルなら俺ん家だと思うんだけどな
「ちゅっ……焦らないで」
「うん、ごめん」
菜穂の服を直して2人は庭に向かった。
「菜摘ちゃんはどうする?」
「私は長いのがいいので後ろは揃えるくらいで、少し軽くしたいので、シャギーとかいれたいなと考えてました」
今も長い髪を軽くクシでといてくれている。
「前髪は?」
「伸ばしたいので流す感じで」
「なるほど、菜穂ちゃんは可愛め、菜摘ちゃんは大人っぽくなんだね、性格も反対でしょ」
「はい」
「服でもわかるわ」
「じゃあ、ハサミ何本か持ってくるから待っててね」
「はい」
真広が2階に上がると大冴が玄関を開けて帰ってきた。
「あちぃ〜、シャワー」
そのままお風呂場へ直行する。
ドアが開き菜摘は振り返ると裸の大冴がいたわけで
「キャー」
「わー、何で?」
大冴は前を押さえた。
真広が降りてきて
「何やってんのよ大冴!」と怒る。
「暑いからシャワー……だって外で切るって朝言った」
「風が強いから変えたのよ、ばあちゃんとこでしてきなさい!」
大冴は裸のまま追い出され部屋で着替えて母屋に行った。