幼なじみの外科医と密なる関係~甘やかな結婚生活~
思い返せば、瑛ちゃんは幼い頃から傍にいた男性だった。兄はいつも瑛ちゃんと遊んでいたからか、瑛ちゃんは私の事をないがしろにはしなかった。逆に"俺にも妹が出来たみたいだ"と言って喜んでくれていた。
普通の男の子ならば、幼い私を邪魔にしたかもしれない。
瑛ちゃんが小学生高学年になっても、中学生になっても、高校生になっても、大学に入学しても……、変わらずに優しくしてくれていたんだ。
あの頃は恋だの愛だのでは無かったのかもしれないとふと思い返す。
お互いに大人になったからこそ、大切な人だと気付いたのかもしれない──
「陽菜乃、せっかくだから、お茶しよう」
「え? まだお腹いっぱいだよ」
「デザートは別腹でしょ? 陽菜乃は食べなくても、俺は食べるからな」
「わ、分かったよ。瑛ちゃんが食べたいならお茶しよ!」
ホテル内に瑛ちゃんの気になるお店があるらしい。言われるがままに着いていくと展望の開けたカフェだった。
「アフターヌーンティーは午後二時からなんだ。陽菜乃と一緒になら恥ずかしげなく、入れるから行きたかったんだ」
「瑛ちゃんは甘い物が本当に好きだね」
「……うん。一番好きなのは"和菓子司 小花衣"の和菓子だけどね!」
「瑛ちゃん、海外から帰って来てから毎日の様に食べてるもんね」
「高雅の作る和菓子の味が落ちてないか、チェックしてるんだよ」
「ふふっ、ありがとう」
本当にうちの和菓子が大好きなのは知ってるよ。瑛ちゃんは仕事で来れない日の分も買って行くから。
普通の男の子ならば、幼い私を邪魔にしたかもしれない。
瑛ちゃんが小学生高学年になっても、中学生になっても、高校生になっても、大学に入学しても……、変わらずに優しくしてくれていたんだ。
あの頃は恋だの愛だのでは無かったのかもしれないとふと思い返す。
お互いに大人になったからこそ、大切な人だと気付いたのかもしれない──
「陽菜乃、せっかくだから、お茶しよう」
「え? まだお腹いっぱいだよ」
「デザートは別腹でしょ? 陽菜乃は食べなくても、俺は食べるからな」
「わ、分かったよ。瑛ちゃんが食べたいならお茶しよ!」
ホテル内に瑛ちゃんの気になるお店があるらしい。言われるがままに着いていくと展望の開けたカフェだった。
「アフターヌーンティーは午後二時からなんだ。陽菜乃と一緒になら恥ずかしげなく、入れるから行きたかったんだ」
「瑛ちゃんは甘い物が本当に好きだね」
「……うん。一番好きなのは"和菓子司 小花衣"の和菓子だけどね!」
「瑛ちゃん、海外から帰って来てから毎日の様に食べてるもんね」
「高雅の作る和菓子の味が落ちてないか、チェックしてるんだよ」
「ふふっ、ありがとう」
本当にうちの和菓子が大好きなのは知ってるよ。瑛ちゃんは仕事で来れない日の分も買って行くから。