幼なじみの外科医と密なる関係~甘やかな結婚生活~
お兄と初音さんからも素敵なサプライズプレゼントを受け取り、感無量。

和風なウェディングケーキでケーキカットをした。

「お次は外科チームからのお祝いで、皆からのお祝いメッセージを流します!」

大きな画面のスクリーンからはお祝いメッセージが流れる。

「鷹司先生、おめでとうございます! 私達も先生と結婚したかったなー、なんて思う日もありました。ドSだけど、たまに見せる優しい笑顔が素敵な鷹司先生、私達の分までお幸せに!」

「いつも病院に入り浸って居たので、まさか恋人が居て結婚なさるとは思いませんでした。末永くお幸せに!」

「せんせぇ、おめでとう。かわいいおよめさん、よかったね」

次々と現れてはお祝いメッセージを述べてくれている動画だった。幼い患者さんが話を終えた後に歯を見せてニカッと笑った姿が可愛くて印象的だった。

お祝いメッセージを見て、皆で歓談した時に瑛ちゃんとの馴れ初めを話した。友達からの余興と言う名の質問タイムでは、プロポーズの場所はどこ?とか幼なじみとしての思い出話は? などが上げられた。

途中、待機していた貸衣装屋さんがグリーンのパステルカラーのカラードレスに着せ替えをしてくれた。このドレスも披露宴当日と同じ物だ。

二時間たっぷりとお祝いして貰い、お台場周辺に近付いて来た時にハート型の花火が上がった。クルーザーのデッキ部分から見た花火は煌びやかで、胸が高鳴る。

クルーザーがお台場に到着後、突然として左骨盤辺りに痛みがはしってヒールで足を滑らせて転びそうになったのだが、瑛ちゃんが上手く支えてくれた。ピキッときた、この痛みは何だろうか? 慣れないヒールで歩き続けたからだろうか?

──この時はまだ自分の身体の異変には気付かずにいた私だが、後々にこの痛みの正体が何かを知り、驚く事になる。
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