幼なじみの外科医と密なる関係～甘やかな結婚生活～

翌朝、ベッドでそのまま眠ってしまった私の変わりに瑛ちゃんが朝食を用意してくれた。

「簡単な物だけど……」

目玉焼きにウィンナーのソテー、トーストだった。瑛ちゃんに家事までさせて申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

「ありがとう。遅くまで寝てしまってごめんね」

気付けばもう、10時近い。目覚ましもかけずに寝てしまった。時間的には沢山眠ったつもりだったが、まだ眠り足りない感じがする。

ここ何日か、眠くて仕方ないので、もしかしたら生理が近付いてきているのかもしれない。私は元々、生理不順な為、いつ来るのかが予測不可能だ。毎回、眠気が酷い為に事前の知らせだといつも思っている。

「瑛ちゃん、美味しっ！ パンもう一枚食べたいかも……」

「今日は良く食べるね」

「瑛ちゃんが作ってくれたから美味しくて、沢山食べたいんだ」

もうすぐ新婚旅行に行くのだから、瑛ちゃんに心配をかけたくない。本当はムカムカして、食べると落ち着くだなんて、そんな事を言ったら行けなくなる。

大丈夫、きっと大丈夫。

ただ単に胃が荒れているだけだから。