幼なじみの外科医と密なる関係~甘やかな結婚生活~
生ぬるい初夏の風が私達の元へ吹き抜ける。まるで、望月先生の恋心を絡めとって行くみたいに。
「……望月とは同期であり、これから先も良きライバルだ。何度か気持ちを伝えられたけど、俺は受け取ってあげられ無かった。受け取れないからこそ、普段通りにしてたんだ」
「瑛ちゃん、私達、望月先生の分まで幸せにならなきゃね。そうしなきゃ、望月先生の想いは報われないと思うの……」
瑛ちゃんも望月先生みたいにフェンスに寄りかかり空を眺めていたので、私は愛くるしい背中を抱きしめた。
私の知らない瑛ちゃんが居る。
幼なじみと言う名の居場所に収まっていた私だったが、一緒に過ごしていない時間には、お互いに知らない時の流れがある。
お互いにそれを根掘り葉掘り聞き出す訳でもなく、これからの二人の共有する時間を大切にして行きたいと思う。
「陽菜乃、ここ、病院なんですけど……?」
「知ってるよ。でも、瑛ちゃんも望月先生も何だか悲しそうなんだもの。大丈夫だよ、二人が普段通りに接すれば、今まで通りで居られるよ。 きっと……」
「そうだな、努力するよ。陽菜乃、ありがとう。愛してるよ」
「……そ、そーゆーのはいきなり言っちゃダメ!ここ、病院だからね! 私、もう帰るから!」
瑛ちゃんは背中越しに愛を囁き、私はやっぱり恥ずかしくなった為に身体を引き離した。
「……望月とは同期であり、これから先も良きライバルだ。何度か気持ちを伝えられたけど、俺は受け取ってあげられ無かった。受け取れないからこそ、普段通りにしてたんだ」
「瑛ちゃん、私達、望月先生の分まで幸せにならなきゃね。そうしなきゃ、望月先生の想いは報われないと思うの……」
瑛ちゃんも望月先生みたいにフェンスに寄りかかり空を眺めていたので、私は愛くるしい背中を抱きしめた。
私の知らない瑛ちゃんが居る。
幼なじみと言う名の居場所に収まっていた私だったが、一緒に過ごしていない時間には、お互いに知らない時の流れがある。
お互いにそれを根掘り葉掘り聞き出す訳でもなく、これからの二人の共有する時間を大切にして行きたいと思う。
「陽菜乃、ここ、病院なんですけど……?」
「知ってるよ。でも、瑛ちゃんも望月先生も何だか悲しそうなんだもの。大丈夫だよ、二人が普段通りに接すれば、今まで通りで居られるよ。 きっと……」
「そうだな、努力するよ。陽菜乃、ありがとう。愛してるよ」
「……そ、そーゆーのはいきなり言っちゃダメ!ここ、病院だからね! 私、もう帰るから!」
瑛ちゃんは背中越しに愛を囁き、私はやっぱり恥ずかしくなった為に身体を引き離した。