幼なじみの外科医と密なる関係~甘やかな結婚生活~
瑛ちゃんとのデートだから、ちゃんとオシャレして来て良かった。瑛ちゃんが着ているスタイリッシュな格好に恥じない様に妊婦でも可愛く着れる綺麗めなワンピースを着てきた。

「決められないなら、鉄板焼きはどう? 以前、食べたら美味しかったよ」

「瑛ちゃんのオススメなら、そこが良い」

鉄板焼きと言ってたのでステーキを想像していたが、いや、ステーキで間違えは無いのだが、実際にはカウンターに座って目の前で焼いてくれる最高級なステーキ店だった。

私達は夜景を見ながら食事を楽しむ事にしたので、カウンターではなく、窓際へと案内してもらった。

「陽菜乃とワインを開けたかったけど、今回は我慢だね。ドリンクは何にする?」

「瑛ちゃんは遠慮なく飲んでね。私はノンカフェインだからアイス烏龍茶にします」

「ありがとう、明日はオフなので遠慮なく頂きます。俺はやっぱり、赤ワインかなぁ?」

元々、強い方ではないけれど、お酒は嗜む程度ならば飲める。ビールは苦くて苦手だけれども、その他のお酒は飲める。どちらかと言えばワインは好きな部類に入る。

「A5ランクの和牛コースを二つ、後はコースに合うワインをお任せで、彼女にはアイス烏龍茶をお願いします」

瑛ちゃんに言われるがままに席に座り、夜景を眺めている間にオーダー済みになっていた。瑛ちゃんの手の内にあるメニューのお値段を覗き見したら、諭吉さんが二枚は飛んで行くようなコースだった。
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