幼なじみの外科医と密なる関係~甘やかな結婚生活~
「男の子が産まれたらキャッチボールやサッカーもしたいし、女の子が産まれたら一緒におままごとしたい。あ、男女共にお医者さんごっこでも良いな。俺が患者になりたい」

「あはは。瑛ちゃん、まだまだ先の話だよ。でも沢山、一緒に遊びたいよね」

瑛ちゃんの考えている事が面白くて、私は声を出して笑う。子供好きな瑛ちゃんならば、可愛がり過ぎて親バカになりそうだ。

私も男の子ならば一緒に駆け回って、女の子ならば、おままごとしたり人形で遊んだりしたい。絵心はないので、初音さんにお絵描きを教えて貰おう。

考えれば考える程に夢は広がっていく。楽しい未来が待っているに違いない。

実家までの距離を瑛ちゃんと未来について語りながら歩く。実家に帰宅した私達はお雑煮を食べ、正月番組を見ながら夕方までのんびりと過ごす。

「あ、初音さんからメッセージだ! 今は点滴しているから少し楽になってきたって」

夕方、初音さんからアプリにメッセージが届いた。栄養剤を含んでいる点滴をしているので、水分と栄養が不足しがちだった身体に浸透して、ダルさは段々と抜けているらしい。

初音さんが元気になってきた事に対して、自分事のように喜ばしい。瑛ちゃんも両親も良かった、と胸を撫で下ろしている。
< 89 / 112 >

この作品をシェア

pagetop